キラキラ女子増量中?プレイフルなマナビにはダンスが不可欠!な話し。・・・20170629thu.&0713thu.@同志社女子大学

100%のアカペラで始まった。リトグリだ。カンペキやろ、このハーモニー!

「プレイフル」のコンセプトのもと、魅力的で力強いマナビを展開されている同志社女子大学・上田信行先生の授業にオジャマした。
取り次いでくれたのは3年生のSさん。「ガールズバンド(GB)」の7期生だ。
GBは上田ゼミに属する彼女たちが代々名乗っているユニット名である。

、、、、(困った)、、、。。。。

2回オジャマさせていただいたに過ぎないのだが、どこから書いていいものやら。(「特異点」が多すぎるのだ~!)
思い出してもドキドキする。

教室に到着するとGBたちからウエルカムメッセージが!

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◆特異点①ガチプロジェクト

ガールズバンドのみなさんの日常は忙しい。
ゼミの限られた時間「以外」に、毎日のように「自主練(?)」している。

それというのも、上田ゼミへ次々と「シゴト」がやってくるからだ。
プロジェクト(ワークショップ、セミナー、イベントなど)をお願いする方からしてみれば「上田先生に」との意識がまだまだ大きいだろう。
けれど上田先生は、「GBたちのシゴト」へと100%にまで高めていきたいと思ってられるようだ。
「現場」が待っている、ガチのプロジェクトベースドラーニングである。

先日オジャマしたときには5本のプロジェクトが動いている、と仰っていた。10数名の3年生でこれらを回すのだ、という、、、!

ワークショップ進行上の疑問点はただちに実演して即時解決

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◆特異点②ダンス

GBたちのワークショップの大きな特徴として「ダンス(!)」がある。
オープニングで(あるいは中盤で、エンディングで)、実に楽しく、パワフル&プレイフルに、「本気のダンス」が披露される。

この説得力。
なんだろう?彼女たちはダンスのプロではない。
「だからこそ」なんだろうか、メッセージが際立つ。
プロでないから、と言って、ヘタではダメだ。テレてもダメだ。
「やりきる」ことが必要だ。「やりきる」には「ハートがフルチューンナップされている」ことが必要だ。
プロじゃないから(なおのこと)、「ウソ」はバレる。
彼女たちの「本気の笑顔」(これはつくれへんやろう!)。これにヤラレた老若男女&こどもたち、計り知れず(私もその1人、笑)。

ダンスを筆頭に、歌(冒頭のアカペラ!)も、ペインティングも、フルートも、レゴも、バンド演奏も、お茶点ても、カフェも、演劇も、コスプレも、プログラミングも、ムービー制作も、GBたちのタレント(才能)を総動員し、ありとあらゆるコミュニケーション手段(※)がボーダーレスに展開される。(※5月のPOF(*1)にて実際に経験しました。それにひきかえ、PPT1本のコミュニケーションの貧弱さよ~、、、自省。)

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◆特異点③GBによる授業

7月13日は20名ほどの1年生に対し、GBの3年生たち(10名ほど?)が授業を取り仕切った。
「プログラミング的思考」がテーマ。
アイスブレイクとしてのコミュニケーションゲームから始まり、「カラダを動かして」プログラミング的思考の「ねっこ」を押さえる。ワンポイントレクチャーを経て、実際にMACでプログラミングを行う。これらに係る教材(ひとひねりもふたヒネリもある!)の準備から、進行、ロジックの解説、記録、振り返りまでをスベテ取り仕切る。

アイスブレイクのジェスチャーゲームでボルテージアップ!実はこれも重要な伏線

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◆特異点④カラダ×プログラミング

この「カラダを動かして」がさすが!なのである。

プログラミングを自らのカラダを以て「体感」するのだ。単にコンピュータにコマンドを打ち込む、という「指先だけの」「モニターだけの」「順列組み合わせだけの」作業ではなく、「自分自身が歩く、直進する、曲がる、などのアクションをし、それを要素分解・コマンド化して」そのパターンをコンピュータに写し取る(トレースさせる)のだ。

床の三角形の上を自らが「矢印」となりアクションしてみる。その行動を分解してPCでプログラミング。

「コンピュータ内のデキゴト」が「ブラックボックス」にならない。「身体化・可視化」を通してそこを司る法則性(ロジック)を見つけ出し、自分が主(あるじ)としてコントロール可能なもの、使えるもの(一種の言語=パターンランゲージ?)となっていく。

、、、自分自身が中学生のときに、この授業を受けたかった~!(いや、遅くはないか?日本中の親と子に受けてもらいたい~)

「円」をえがくにはどうすればいい?自分自身のステップで「やってみる」

上のシーンのあと、「わかった~!」の歓声とともにPCへ向かう

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◆特異点⑤「今・このとき・このヒト」オリエンテッド

6月29日の1年生の授業。「飛び入り」の授業見学者となった私。
「今日は見学者がいます。何をしよう?」と受講生たちに問う上田先生。
「ダンス!」との声がわき上がり、「何分バージョン?」に「フルで!」と答える(叫ぶ?)彼女たち。(とにかく元気なのだ!)

「授業進行だいじょうぶなんだろうか?(汗)」私の心配をヨソに、本気度マックスのダンスが始まった。
この日の見学者は2名。それに対し、20名ほどが本気のダンスを披露。
「披露」、、、とゆーか、彼女たちが心から熱中し楽しみハジケル時間を、シェアしてくれた。
(ショーゲキ的にワクワクした。そして、彼女たちにとっても会心の出来だった、、、!)

1年生たちの発声で始まった、「完全に授業進行予定外」のダンス。本気度MAX、フルバージョン~~!

案の定?レクチャーの時間そのものは短くなった、、、が、「深く」なったのではないか?

リフレクションには私たち見学者も誘(いざな)われた。
「やりきった」ばかりの彼女たちに、ここぞのタイミングで、上田先生のミゴトなロジックがするするとインストールされる。加えて、異なる立場、異なる角度からオトナたちの「ナラティブ」なコメントが寄せられる。(私は「デザイン」の視点から興奮気味にフィードバックさせてもらった。笑)

まず経験。そこへ上田先生からロジックの落とし込み。リフレクションタイムでは私(見学者)もフィードバックに参加。

、、、これって、教科書を使って90分レクチャーするよりも、ずう~~~っっっっっと「カラダに入る」のでは?

たまたまそこに現れたヒト(私とか)、それを受けた彼女たちの反応や意思、それらの交わるところで「今・このとき・このヒトたち」ならではの授業が展開され、千載一遇のマナビへと向かった。(上田先生のコンダクトにより。驚嘆!)

*  *  *

2度の授業の中で、場面が変わるごとにいつのまにかテーブルが現れ、消え、ロール紙が現れ、音楽が鳴り、止み、ライトアップされ、暗転し、円になり、列になり、点になり、立ち上がり、ジャンプし、腹ばいになり、回転し、撮影し、歌い、踊る。

、、、なんちゅーパラレル処理。クリエイティブの坩堝(るつぼ)。

なかでも自分テキには、PCに向かってプログラミングしているトナリで本気で踊っているシーンが印象的。直接関係なさそうに見えて、プログラムの発想に、影響を与えているはず。(プログラミングだって、おとなしくしているワケではない。しばしば大嬌声があがるのだ~!笑)

踊りきったぜ、、、!会心の笑み!

ダンスはただ楽しいだけでも意義深いが、それだけではない(と深く発見)。
また違う角度からメモしてみたいが、今日はここまで。

上田先生、GBのみなさん、1年生のみなさん、一緒にリフレクションさせていただいたNさん、窓口になってくれたSさん。ありがとうございました!

晴れ舞台であるPOFもさることながら、「日常の授業風景」にドキドキしました、、、、!!

ペッパーくんもいたよ♪

■補足

▼上田信行先生(同志社女子大学)
http://research-db.dwc.doshisha.ac.jp/rd/html/japanese/researchersHtml/2581/2581_Researcher.html
▼上田先生と中原淳先生の共著「プレイフル・ラーニング」
https://www.sanseido-publ.co.jp/publ/gen/gen6edu/play_learn/
▼GB(ガールズバンド7期生、girlsBand 7th)のFB
https://www.facebook.com/girlsBand7th/?fref=ts

*1:
POF…「Party of Future」は上田先生が館長をされる「ネオミュージアム」(奈良県吉野)にて例年5月に開かれるイベント。他大学はじめ多くの参加者を迎えて実験的なワークショップを開催。GBの4年生と3年生が企画・演出・準備を担当、当日の進行を行う。今年5月6日にオジャマしました。

5月6日のPOF。フロア全体を俯瞰できる「メタ」と呼ばれる2階から