タイワニーズにメロメロ?国境を越えてパターンを発見、服務設計工作坊の話し。・・・20170623fri.~26mon.@台北その①

イキなプログラムに参加した。

6月24日(土)25(日)の2日間、台北市内で開催された、服務設計(サービスデザイン)を考える台湾-日本合同の共創ワークショップ(工作坊)(*1)。

これがなんともイキ(*2)だったのだ。

タイワニーズ、ジャパニーズ、男子、女子が混合チームを組み、エスノグラフィーを行い、台湾へのインバウンドを増やすサービスデザインを考える。

私たちチームDはタイワニーズ2人、ジャパニーズ2人の4人組。そこへ24、25の両日、通訳のサポートメンバー(タイワニーズ)が1人ずつついてくれ、計5人で行動した。メンバー全員が互いに「はじめまして」の関係だ。

*  *  *

1日目、リアルにジャパニーズメンバーが台北市内を旅し、そのふるまいをタイワニーズメンバーが観察(シャドーイング)。ジモトのみなさんとは異なる「日本人観光客」のちょっとチグハグな?ふるまいを見つけ出し、どのように対処していくか分析。その行動パターンを概念化して名前を付け、サービスデザインを創出するアイデアづくりの要素(パタンランゲージ)とする、、、。

、、、はずだった。


正直「シャドーイング」には(ほぼ)ならなかった。それを行うには、タイワニーズは人懐っこすぎ、かつ、親切すぎるのだ。 (困る前に助けるふるまいが、カラダに染みついているのだ~、笑)

よってたかって助けてくれるタイワニーズメンバー~~(笑)

この手順は日本語で紹介された。通訳もされていたものの、伝わりきっていなかったのかもしれない。フィールドワーク(シャドーイング)について、ほぼ経験者であったジャパニーズメンバーと、そもそものズレもあったろう。何より、それらの複合的な状況をタイムリーに察知してフォローアップするには、私の英語力はポンコツすぎた。

かくて、ワークショップのミッション遂行<以前>の、プリミティブなコミュニケーションにモンゼツすることとなる。

*  *  *

、、、が、通じたのだ(と感じている)。核の部分は。きっと。

2日目、シャドーイング(じゃないけど)から導き出した行動パターンをもとに、インバウンドサービスをグループワークで考え、提案せねばならない。

なんとかパターン出し(*3)まではクリアしたものの、次のステップ「アイデアブレスト(の概念・やりかた)」が伝わらない。

「言語」となるパターンを複数抽出

ワークショップ(=リアルタイムの共創)でありながら、言葉の壁から、同時にはメンバー間でシェアできない。「情報」はもちろん、ワークショップのダイゴミであるところの「感情」においてもそうなのだ。「これ、イケルかも!」とジャパニーズメンバーで盛り上がっても、一拍置いた通訳のあと、タイワニーズメンバーにどれだけのことが伝わっているのか。また、その逆も。

時間はタイト。そのなかで「もうコンナンでいいか」と、切りたくなる。

が、実に粘り強く、かつ、にこやかに、タイワニーズメンバーが食いついている。あきらめない。

結果、チームメンバー4人全員が(通訳メンバー含めると5人全員が)コミットしたプレゼンができた。それぞれの理解度・納得度は一様ではないだろう。それでも、タイトルに象徴されるところの「価値の核」は共有できたのではないか。

終始プレゼンとそこへいたる作業ステップをリードし、アイデアの骨組みをコントロールしてくれた日本メンバーCさん。会心のタイトルを付けてくれた台湾メンバーBさん。中国語でプレゼンを補足してくれたEさん。通訳してくれたサポートメンバーNさん。また、2つのパタンランゲージを組み合わそう!とのアイデアは台湾メンバー3人で推してくれた。

私たちteamDの提案だ!

最後の最後までコミュニケーションに時間をかけた(かかった)私たちのチームは、メンバーどうしのコミュニケーション用に筆談?した走り書きの「ラクガキそのもの」で発表することとなった。

、、、けど、通じたんじゃないかな。

グーグルさんに首っ引きで単語変換するも、おそらく全5チーム中でもっとも、言語による(英語でも、中国語でも、日本語でも)意思疎通がはかどらなかったであろう私たち。
「ラクガキ(doodle)は国境を越える」という、ステキな実証実験?となった。

ビバ!ラクガキ!很好!涂鸦!

*  *  *

提案のタイトル、これがキモだった。
時間のない中、なけなしの英語と日本語が脳内を走り回り、脳みそがバタつくばかりで、考えつかない。

Cさんが「台湾メンバーに考えてもらおう」と役割を振ってくれて、Nさんの通訳を経て、Bさん、Eさんにバトンが渡される。
ここで、Bさんはプレゼンタイトルとなる「街頭生活圏」というステキなネーミングを考え出したものの、本人はそれ以外のアイデアを推していたらしい。(複数案、考え出してくれていたのだ!)


それを、Eさん、Nさんが「こっちのほうがいいじゃん!」と、3人で熱く議論を戦わしてくれていたのだ、という、、、!!(ここらあたり全部中国語であったので、何が起こっていたのか、当時はわかっていない~。また、「街頭」という言葉、「生活圏」という言葉はあるが、これを組み合わせた発想はオリジナルだ、という~!!Nさん談。)

、、、ムネアツ。

熱血すぎる?現地案内をしてくれたBさん、Eさん(1日目のサポートメンバーAさんも)。
お互いに英語がそこそこ?であったことから、コミュニケーションの壁を乗り越えんがために、とにかく一生懸命。
「音声」が伝わらないから、「アイコンタクト(見つめ合う)」の出番が多い。
そして彼らの「パーソナルスペース(他人との物理的な距離感)」は、平均的なジャパニーズのそれより、「かなり、近い」。
人懐っこい笑顔。あきらめないココロ。ポジティブシンキング。亜熱帯。

これ、これ!ヤバイ笑顔だ~~!!

。。。これって、アレやん。

見知らぬ土地で、答えの見えない困難(注:ワークショップのお題、笑~)を、言葉の通じない、男女混合の国際チームがイッショに力を合わせて乗り越える、という。(しかも亜熱帯の夏!)

アレやん。完全に「恋に落ちるパターン」やん!(「吊り橋効果」とか、「リアル脱出ゲームでカップル誕生」とか~笑)

むむむ。
さては、今回のワークショップのグラウンドデザイン(隠れコマンド)は、ここにあったのか??
台日国際カップル誕生による、究極のインバウンド増~~~???(ワークショップスタイル国際婚活サービス~?)

、、、しゃーない。

パターン名は、

「未知のまちで苦楽をともにしたら恋に落ちちゃうよね♪」 にしておこう~(笑)。

もちろん私は惚れましたよ、台湾に。

我喜歡台湾。我一定會再來!

■補足

*1:Xデザイン学校第2回海外研修
・主催:株式会社Xデザイン研究所 http://www.xdlab.jp/
・協催:儀式設計林事務所(台北) https://www.facebook.com/hayashioffice/

*2:はるばる異国の地までやってきて2日間をWSに費やすジャパニーズたちであるが(初台湾のメンバーも多し)、ワークをしながら自然に台湾観光ができて、しかもタイワニーズのみなさんとわいわいできてしまう、という、イキなはからい~♪(限られた時間で無理なミッションはできないもんね、これなら自分たちの「まんまの設定」で、リサーチできてしまう~)

*3:私たちの班は、最初につくったパターンの概念を、もう一段階コンセプチャルに抽象度をあげてからサービスデザインのブレストに臨んだ。これを機にチームの動きが加速された。
前半の作業時点で提示された(ワークシートに記載のあった)「問題」「解決」との言葉に(私は)引っ張られており、発想が「現象」に留まっていた。これらに代えて「問題→差分」「解決→ふるまい」との言葉に気付いてからは、発想(気付きの連鎖)が起こりやすくなった。(ヒントは出してもらっていたのだろうが脳みそがパンクして入っていなかった。)限られた時間と環境の中で、どの順番でどの言葉から提示するかって、大事だなあ、と身をもって知る。(→自分への備忘メモ。)

なお「抽象度をあげて考え直す」という、この高度に概念的な作業手順を台湾メンバーと共に乗り越えられたことがうれしかった。これは山崎先生の「W型の図解」によって叶えられた。「W」の形状をなぞりながら話すことで、ポンコツな英語力が補完された。スゴイぞ、ドゥードゥル!

山崎先生による図解をメモ。「W」がキモ。

あ、もうイッコ、パターン発見か? パターン名はもちろん、

「グーグルよりドゥードゥル(Doodle than Google)」!

ワークショップの締めくくりはみんなで寄せ書き。Let’s Doodle!!

改天見!

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