「『闘争』としてのサービス」からは遠そうな妄想としてのクジャクの話し。・・・20170526fri@Xデザインフォーラム

ドリームメンバーである。

千載一遇、私ですら(?)知っている、「そのスジの煌星(*1)」たちが一堂に会する。

行かんとイカンやつやろ!

金曜の午後、自転車を飛ばし「Xデザインフォーラム」会場、マテリアル京都へと向かう。

ステキなことしかおこりそうにないマテリアル京都

■第1部WS

山崎和彦氏プレゼンツ。
「中級者以上」とされた、このワークショップがめっぽうオモシロかった。

山崎氏のレクチャーでスタート

お題(※)を聞いたときは「この時間でできるんか~!?(汗)」とハンシンハンギだったが、まるでスポーツのようなダッシュで時間内にフィニッシュ。
チームワークも抜群。「ハジメマシテ」の5名が、それぞれの持ち味を活かして自然に役割分担、協働作業。自分で前に出たり、ヒトにシゴトを振ったり・振られたり。コンフリクトがおこりそうになると誰かが高い視点、異なる角度から、新たな策を投げ込み、ツルツルと舵を切る。

マラソンに喩えられるのが世の習いだけれど(アイデアソン)、体感として、「ラフティング」に近いカンジ。おんなじゴムボートに乗り合わせた5人が、オールを漕いだり、岩をよけたり、歌をうたったり??なんと言っても、スピード感とハプニング(自分が思いもよらなかったことが起こる)が楽しかった~!

※「パタンランゲージ」の考え方を用いてオトナのための新しいマナビのサービスを創り出す、というもの

「オトナがうれしいパターン」をカード化

じゃ、じゃ~んんん!!

適材適所のラフティングチーム?によりできあがったサービス、オトナのための「オトナニア」

■第2部講演会(*2)

「『闘争』としてのサービス」が気になっていた。著者の山内裕氏が登壇されるとのこと。

キカンとイカンやろ!

「これ、伝わりますかね?」と場を伺いながらも、実に楽しそう(!)に山内氏がレクチャーされる。

山内氏講演のメモ。実物PPTは美しかった

スライド1枚ごとがトリガーとなって、あれやこれやが想起され、私の脳内妄想のカルーセル(回転木馬)がスイッチオン。およそ、Xデザインの主旨からは外れてそうだ。

まあ、いいか。

数多ある「遠そうな妄想」の中から、一部抜粋にて以下にメモする。

*  *  *

(回らない)スシ屋のサービスは、およそHCDデザインで導き出されるような姿をしていない。そこにはスシ職人と来店者との「闘争」関係がある。その詳細な観察と記述(楽しそう!)から山内氏の講演は始まる。

講演の中で「礼儀作法とは合理的なものからもっとも遠い」との話しが。貴族ややんごとない人々は、まったく合理的でないことをどれだけできるか、によって、自らの優位性を示した、という。まったく歩くに適さないドレスとか、かつらとか、十二単とか。、、、ホンマや。

ここで妄想のカルーセルのスイッチが入った。

私の脳内に想起されたのは、

「役に立たない、生きるためには目立つしエネルギーも使うし、
むしろハンデとなる、ステキな羽根をもってなお生きてるオレって最強説」
by クジャク男子(←比喩じゃないです、リアルにクジャクのオス)

だ。

———————-
この考え方は、テレビの動物番組(!)で出会い、その後、「気に入って」おり、「座右の概念」にコレクションしている。

それ以前は、漠然と、いわゆる「性淘汰」説をうっすら知りつつも、「女子に選ばれる」だけでは合点がいかんな~、と感じていたのだが、動物たちの一見「過剰」に見える行動や形態には、こんな説があるようだ。

以下は、wikiですみませんが~、、、

▼性淘汰、「指標説」「ハンディキャップ説」あたり
http://bit.ly/2rxYVmp

▼ハンディキャップ理論
http://bit.ly/2rxVn3J

この考えに出会ったとき、なぜ
「ファッションは平和(Peace)の象徴」なのか、やたらとナットクしたわけである。

たとえば、「サプール」。(これも、NHKの特番で観ただけなのですが~笑)

▼コンゴの伊達男たち、サプール
http://grapee.jp/73069

考えてみりゃ、秀吉が茶碗イッコで武将たちを操ったのも、徳川が参勤交代で大名たちの国力を競わせたのも、「役にも立たない文化のチカラ、美のチカラ」ではなかったか。

これは、「マキコミ力」がないと、効果を発揮しない。
(あの茶碗、マジ、神!とか、あのパレード、伝説!とか。ホンマにかっこいい、とアコガレ目線を持つヒトビトが一定数現れないと成立しない。)

他方、「合理的」「効率」の行き着くハテが、少々コワイなああ、と。

「合理」「効率」に荷担し、経済に貢献してきた(面の多い)<デザイン>に対する、講演ラストの、山内氏からの投げかけ…「これからデザイナーがやるべきシゴトは文化のデザインだ!※」が、イタクササッタ、のでした~!

▼※山内氏本人によるふりかえり(ブログ)はこちら。
http://bit.ly/2qOUBlx

———————-
文化は、一方で。

それを持てるヒト(経済的に許されるヒト)に有利に働く、と「あきらめられてしまうおそれ」がある。
(山内氏も、講演の中で「高級寿司店だけじゃないよ」とカジュアルなお店の例を交えフォローされていた。ビバ!カジュアル!)

ここでまた、妄想カルーセルのスイッチが入る。

(以下、ほぼ日刊イトイ新聞「今日のダーリン」2015年1月6日より引用)

*  *  *

ビートルズが急速に人気者になって、
クラシック音楽の殿堂ロイヤル・アルバートホールで、
演奏したときのことだ。
客席にはエリザベス女王をはじめとした、
他に誰だか知らないけどさぞやたいへんなお歴々。
(略)

「ありがとう。
最後の曲になってしまいました。
ここで、ちょっとしたお願いがあります。
安い席の皆さん、手を叩いてください。
そして、そうじゃない方々は、
宝石をじゃらじゃら鳴らしてください。
(拍手と歓声)
ありがとう。行きます、ツイスト&シャウト!」

*  *  *

これは、「あんたらのつくったヒエラルキーには並びにいかないぜ」というサイン。
ビートルズは「安い席に肩入れ」もしていない。
どこにも並びに行ってない。それで、3者をフラットにしている!?

そこでまた、山内氏の講演に出てきた、スシを楽しむ新たなヒトビト、「ヒエラルキーに並びにいかない、オタクたち」に希望を感じたわけです。

「文化という、おおいなるムダ」を、既存の権威付けとは関係なく、外部からの承認・評価を欲しがらず、自分たちの意味づけにおいて「かっこいんじゃね?」とじゃんじゃん深掘り、増殖させてしまう。
この、ミワクのインフレーション!(笑)

、、、などという、妄想の連鎖。
ほんまは、まだまだ続くよ、どこまでも。なんだけど~。(今も継続中。)

すでに、充分に「遠そう」なところまできてしまったので、ひとまず、このへんで~!(逃走)。

■おまけ

妄想のカルーセル大暴走であったこの夜、
会場にカバンを忘れる、という、トンデモなエクスペリエンスをしたのでした、、、。。。(泣)

翌朝、取りに行きました~汗

■補足

*1:*2に加え、常葉ガールズ、山崎和彦氏、浅野智氏などなど。ほか、タイミングが違えば登壇者になるであろうかたがたが受講生としてワンサカ。
*2:第2部の講演会のプログラムは以下。
・講演者1「文化をデザインする: 「闘争」としてのサービスの含意」 山内裕氏(京都大学経営管理大学院)
・講演者2「利他的UXデザイン(仮)」 安藤昌也氏(千葉工業大学教授)
(「東西イケメン対決」との呼び声も~)

▼※Xデザインフォーラム当日の全体像はこちら。(オーガナイザー浅野氏のブログ)
http://asanoken.jugem.jp/?eid=3934

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